友人や職場の人など、ナチュラルに人を見下す人って結構身近にいたりしませんか?
その一言に傷ついたり、苛立ったり、気分を害されてしまったことでしょう。
ナチュラルに人を見下す発言や態度を取るのは、実は隠れた理由が潜んでいるのです。
今回はその理由を紐解き、効果的な対処法をご紹介します。
今後あなたがうまく対応することができれば、相手の発言や行動が気にならなくなるかもしれないですよ!
ナチュラルに人を見下す人の心理状況

サラッとナチュラルに人を見下す発言や態度をする人は、周りには見せない弱い一面や心理が働いているのです。
一見、自信がありそうな印象でも、実は真逆だったりするのです。
「弱い犬ほどよく吠える」なんて言葉もありますが、まさにその言葉のような心理状態なのです。
劣等感を隠したい
人の弱点や欠点をナチュラルに見下した発言をするのは、自分自身にコンプレックスや劣等感を感じていることがあります。
自分の弱点を知られないようにと無意識に防衛反応が起こり、相手に焦点を当てることで優位に立とう、自己肯定感を高めようとするのです。
成功体験に固執している
過去の成功体験や経験がある方は、いつまでも過去に固執し続けていることがあります。
現在の自分が評価できるものがない場合、過去の栄光を基準値にして他者と比較して相手を見下そうとするのです。
しかし、心の奥底では今の自分に不満や不安を感じている状態なのです。
だからこそ過去の輝かしい自分を楯にして強く見せようとするしかないのです。
承認欲求を満たしたい
人を見下し、自分を過剰評価したり、優位に見せようとするのは承認欲求を満たしたいという心理が働いていることもあります。
注目を集めたい、他者から認められたいというのは、愛情不足や他者と比較される側だったのかもしれません。
そのため大袈裟な表現や嘘までついて自分を良く見せようとすることもあるのです。
自分軸で比較判断している
人を見下す人は基本的に自分の価値観を軸にすることや固定概念が強い傾向もあります。
自分の考えが正しいことだと周りの意見や価値観を比較して否定的な発言をします。
新しいことや人の価値観を素直に受け入れる態勢が取れないのです。
他人の弱み・欠点に安心している
他人の弱みや欠点ばかり注目して、その人が劣っていると感じて安心している場合もあります。
自分に自信があってもなくても、相手よりも自分が優位であることで強い姿勢を取ろうとします。
相手の良い面は一切触れずに、指摘や注意ばかりして上下関係すら作り上げようともしているのです。
嫉妬している
ナチュラルに人を見下すのは、相手に嫉妬心を持っていることもあります。
素直に相手を褒めることや喜ぶことができないからこそ、嫌味や自分が優位なことをアピールするのです。
相手が羨ましい、なぜ自分はそうでないのかと自己嫌悪に陥っている時こそ強がった姿勢を取ってしまうのでしょう。
支配欲求がある
リーダーシップを図りたい、人よりも上の立場でいたいという支配欲求がある人も人を見下すことがあります。
常々人との間に上下関係を意識していることや人から支持されたくない偏ったプライドを持っているがゆえに、相手に自分が上の立場なのだとアピールするのです。
ただ、基本的に自分よりも劣っていると感じる人をターゲットにすることが多いので、相手の分別も自然としていることがあるようです。
ナチュラルに人を見下す人の特徴

ナチュラルに人を見下す人は、日頃の発言や態度にある共通した特徴があります。
日頃の様子をよく観察しておくことで、先ほどの心理状況とも一致する部分が見えてくることでしょう。
見下した発言や態度に傷ついた経験がある方やこれからの人間関係において嫌な思いをしたくない方は、こういった方との距離感をうまく作っておくことが賢明かもしれません。
プライドが高い
人を見下す人の特徴として、プライドが高いことは想像できるかもしれませんね。
自分に自信がある人、過去に大きな成功を遂げている人などは、自分は人よりも優れていると自己評価が高いことがあります。
しかし中には、自分に劣等感を感じながらもそれを素直に認められず、偏ったプライドを持ってしまっている場合もあるのです。
自慢話が多い
普段の会話の中で、自慢話が多い人もナチュラルに人を見下していることがあります。
周りに自慢することで優越感を持ち、周りに自分が特別であることを示しつつ、同時に相手を見下しているのです。
・高価な所持品
・学歴や職歴
・裕福な家庭環境
・恋人や人脈 など
人に自慢することで注目や尊敬のまなざしが集まると気分も良くなり、少し大げさな表現をすることもあります。
話を遮る
人の話を最後まで聞かず、遮る人っていますよね。
相手の話よりも自分の話ばかりしようとする人は、会話の流れの中心が自分でありたい、相手の良い話は耳障りとさえ感じているのでしょう。
人を見下す人は、相手への配慮に欠けた発言や行動を取るので、不快に感じやすいでしょう。
否定的な発言をする
人を見下す人は、周りが成功や評価されていることを素直に認めません。
だからこそ否定的な言葉、悪口や愚痴っぽさも交えてナチュラルに見下しています。
「やっとできるようになったんだね」
「たまたま運が良かったのかもね!」
「独特なセンスでおもしろいね」 など
ナチュラルに人を見下す人は、絶妙な言い回しで否定や蔑む言い方をしているので受け取った側はモヤっとすることも多いでしょう。
固定概念が強い
固定概念が強く、自分の価値観や経験が正しいと思い込んでいることもあり、意見を押し付ける発言が多く見られることもあります。
相手の考え、価値観などを認めることや考慮することができないからこそ上から目線な発言ばかりを繰り返すのです。
「え?そんなこと知らないの?」
「こんなの誰だってできるよね!」
「そのやり方じゃなくて、こうするのが普通!」 など
人によって態度が変わる
人を見下す人は、自分よりも優秀な人や権力を持つ人には強い態度を示しません。
自分より上だと思う人に好まれるように媚びた発言や行動をすることが多いでしょう。
見下した発言や態度を取るのは、自分が下だと感じている人だけで、人によって態度が一切違うのです。
しかし、人を見下す癖があればあるほど、相手が上の立場でも内心では嫉妬していたり、欠点を見つけて小バカにしていることもあるかもしれませんね。
ナチュラルに人を見下す人への対処法

ナチュラルに人を見下す人は、故意的なタイプもいれば、無意識に言葉を発してしまう癖がついているタイプもいるので厄介なのです。
職場やよく集まるメンバーの1人だったりすると会うことは避けられないかもしれませんが、少しでも自尊心が傷つかないために対処法を身につけておくと今より気持ちが楽に保てるようになると思います。
反応を示さず冷静さを保つ
人を見下す人は、相手の反応すら楽しんでいることもあります。
感情的になるほど相手の思うつぼなので、何を言われたとしてもグッと堪えて冷静な様子で過ごしてみて下さい。
何も反応せずにサラッと受け流されることで、攻撃力を失うことがあります。
見下す人の心を読むように相手の目を見て「なるほど」「そういう考えなんだね」とまるで他人事のように聞く態度を取ることで、急に弱気になったり、それ以上の言葉を発しなくなることがあるのです。
深掘りして質問する
気になった発言に対して「それどういう意味?」と逆に質問返ししてみるのも効果的です。
相手はただあなたを見下すために放った無責任な言葉なので、深い意味や考えを持っていないことがあります。
深掘りされることは予想外だからこそ、次の言葉に詰まってしまうのです。
また、その場で反応せずに時間を置いてから話すことも、同じような効果が出ることもあります。
明るく接し場を和ませる
見下した発言をされたとしても、怒りや悲しい感情を出すよりも「おもしろい!」と笑ってネタにしてしまうくらいの余裕で対応するのも効果的です。
相手はあなたを見下し、傷けることが目的だったりもするので、明るく自信に満ちた対応ができる余裕があるあなたには敵わないと感じるでしょう。
また、周りにも嫌な雰囲気にもならず、大人な対応ができるあなたに対して評価までも上がることでしょう。
自分の意見も素直に伝える
見下した発言や態度を容認することができないのも当然です。
冷静に自分の意見をストレートに相手に伝えるのも大切なことでしょう。
感情的になれば売り言葉に買い言葉になってしまうので、あなたもつい酷い言葉を放ってしまうかもしれません。
大人な対応をすることが一番効果があるので、深呼吸をして気持ちを落ち着かせてから意見するといいでしょう。
「そんなことを言って何になるの?楽しい?」
「嫌味ばっかり人に言ってると誰からも慕われなくなるよ?」
「嫌なことでもあった?もしそうなら相手に向けるのは違うよね?」 など
距離感を保つ
見下した発言や日頃の行動に嫌悪感を強く感じるのであれば、必要以上に関わらず一定の距離を保ちましょう。
人を見下してきた人がすぐに発言や行動を改めることはできないのも、心の奥底に抱えた不安や劣等感、歪んだプライドが強く関わっているからです。
だからこそ関わる時間が長くなるほど、あなたのストレスになってしまうので自分の心を守るためには、相手と深い関わりを持たないことが大切です。
・プライベートな話をしない
・悩みや弱さを見せない
・話す時間を最小限にしすぐに立ち去る など
信頼できる人に相談する
人を見下す人は、言いやすい相手を選んでいることもあるため、執拗に嫌なことをしてくるかもしれません。
自分で対応できないとなれば、信頼できる人に相談して解決策を見出してみましょう。
相談相手に分かりやすく伝えるために、言われたことを記録・録音などして証拠を残しておくのも有効です。
一人で悩まずに誰かの力を頼って、少しでもモヤモヤした気持ちが解消することや相手が何もしてこなくなる日が来るような解決策を試してみましょう。
【まとめ】見下す側にもならないように
ナチュラルに人を見下す人の心理や特徴を見て、何かヒントを見つけられたでしょうか?
人を見下すという行為は、誰もが加害者にも被害者にもなりやすいのです。
友達に冗談であっても見下した発言をしてしまうことやSNSに否定的なコメントを残すことも同じこと。
何気なく発した言葉に傷つく人がいることをしっかりと理解していれば良い人間関係が構築されます。
そもそも、人との間に上も下もないということを感じて頂ければ嬉しいです。