甘くていろんな食感があるグミってなんかハマっちゃいますよね?
ただ、毎日1袋を食べちゃう人やグミがないと落ち着かない状態の人は、グミ中毒になっているかも。
どんなものでも中毒になるのは、ただ好きというだけでなくストレスが関連していることがあると言われています。
グミ中毒者が増えているのも独特な背景が関わっているようなので、ストレスの関係性や影響について深掘りしてみました。
ご自身や友人、お子さんなどがグミがやめられない状態であれば、是非参考にして改善策などを見つけて頂ければと思います。
グミ中毒者が増えた背景

グミ市場は2021年の635億円から2024年には1,100億円を超える急成長を遂げています。
なぜこんなにもグミ市場が拡大したのかというと以下のことが挙げられます。
・コロナ禍による在宅勤務により、お菓子を食べる機会が増えた
・インフルエンサーやYouTuberの紹介やASMRなどグミがトレンドとして拡散した
・コラーゲンやビタミン入りなどの機能性グミの登場により美容や健康を意識した層にも浸透した
・禁煙中の口さみしさの紛らわしにガムよりも噛み応えがあるグミを取り入れた方が増えた
スーパーやコンビニなどでもグミコーナーはかなり拡大したのを実感することがありませんか?
期間限定や海外の個性的なグミ、サプリタイプのものなども話題性が高まったことで「希少性」や「付加価値」まで付き、転売ヤーまで出没するほどにもなりました。
こういった背景からグミ市場が拡大し、グミが身近になったことやトレンドを追う方がグミの虜になったのでしょう。
グミ中毒の人とストレスの関係性

グミ市場の拡大により身近になったグミですが、中毒になるほどグミがやめられなくなってしまう方には日頃の人間関係や仕事、恋愛においてストレスを抱えているかもしれませんね。
グミだけにとどまらず、ストレスを緩和するために何かに依存してしまう傾向があるのです。
気持ちの抑え込み
グミの歯ごたえにより、苛立ちや不安などが落ち着くと感じている方も多くいるでしょう。
グッと何かを噛みしめることをしてしまう方は、普段から我慢をしたり自分の気持ちを吐き出せない性格だったりもします。
咀嚼運動による刺激が脳に伝わることで、セロトニンが分泌され、ストレス軽減やリラックス効果もあるため、グミを噛むことで精神状態を落ち着かせようと自然に癖になっている場合もあります。
糖分・人工甘味料の依存
グミには砂糖やブドウ糖果糖液糖などの甘味が多く使われており、これが脳の報酬系を刺激し、快感を与えています。
甘いものを摂取することで血糖値が上がり、ドーパミンを分泌させますが、その後インスリンの作用で血糖値が急降下することで、脳が再び糖分を欲するサイクルが繰り返してしまうのです。
そのため、無意識に習慣化されてしまったり、気付いたら1袋食べきってしまうなんてこともあるのです。
流行への過剰反応
グミ市場の拡大の背景には、SNSが影響していることもあり、「流行に乗り遅れたくない」「注目を集めたい」という精神状況になっている場合があるのです。
情報過多な社会となったことにより、バンドワゴン効果(同調効果)、FOMO(Fear of Missing Out/取り残される不安)、演技性パーソナリティ障害など心理的状況や精神的障害に繋がってしまっている方が増えているのも事実なのです。
グミ中毒の人の特徴

グミ中毒になる人は、性格や心理的状況が関連していることもあり、特徴がいくつか挙げられます。
普段何気なくグミを食べているかもしれませんが、もしかしたらこんなことが当てはまっていないでしょうか?
せっかちな人
グミが好きな人はせっかちさがあることがあるようです。
ガムのように長く噛むことを楽しむよりも、短時間で噛み終えることができることやゴミが出ないことがメリットなのでしょう。
忙しい現代社会であるがゆえに、せっかち気味な方にとってすぐに満足感を得られるグミは魅力なのかもしれません。
甘えん坊・寂しがり屋な人
甘えん坊や寂しがり屋な人にとって、グミの食感や甘さが安心感につながると感じる傾向もあるようです。
噛むことでセロトニンの分泌が高まり、寂しさや不安などが一時的に和らぐことでグミに対して依存性が高まってしまうサイクルにハマってしまっているのかもしれません。
我慢強い人
自己主張をしない人や我慢しがちな人は、グッと歯を食いしばる癖があったり、固いものを噛むことを好む場合があります。
グミはソフトタイプからハードタイプまで様々な食感があり、その中で自分に合ったグミを噛むことでストレス解消をしているのでしょう。
ストレス社会の中で、手軽に食べられるグミだからこそ虜になってしまっているのかもしれません。
疲れやすい人
集中力が続かない人や疲れやすい人は、糖質の摂り過ぎが原因かもしれません。
「甘いものを食べると元気になる」と言われますが、これは糖質摂取をしたことで血糖値が上昇し、体にエネルギーが補強されるからです。
ただ、これは一時的な効果で、時間の経過とともに血糖値が下がることで、眠気や疲れをさらに感じてしまいます。
グミに留まらず、甘いものが好きな方は血糖値の乱高下のサイクルに陥ってしまうため、根本的に疲れが解消するわけではなく、むしろ逆効果になっているのです。
流行もの好きな人
スマホは欠かせないアイテムとなり、SNSとの時間が増えた方も多いでしょう。
バズっているものや新しいものを発見した時に「自分も欲しい!」「周りから注目されたい」という欲が強く出ている人は、収集癖や承認欲求が強い傾向があります。
情報過多な社会の背景やスマホやSNS依存により、グミ中毒になった方も少なくはないでしょう。
グミ中毒による影響

グミを食べないと落ち着かない、毎日1袋食べてしまうというグミ中毒な人は、体や精神へも影響する事があります。
グミ以外のものにも言えることですが、ほどほどに留めておかなければ取り返しがつかなくなってしまうこともあるので注意が必要です。
虫歯や歯周病
グミの主成分は砂糖であることや歯にくっつきやすい性質であるため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
砂糖は虫歯菌の活動を活発にさせるエサになることや歯にくっついたままになると虫歯菌が酸を作り出し口腔内環境を悪化させてしまいます。
すぐに歯磨きをすることや日々念入りなブラッシングをして口腔内を清潔に保つことが大切です。
糖尿病のリスク
糖分の多いグミを過剰摂取することで、糖尿病のリスクが高まります。
血糖値の急上昇により、インスリンの分泌が頻繁に起こり、やがてインスリン抵抗性を引き起こすことがあります。
また、添加物や人工甘味料を含むグミを頻繁に食べると、自然な血糖コントロールが難しくなる可能性もあります。
高血糖が続くと血管が傷つき、心臓病、失明、腎不全などの合併症を引き起こす可能性もあるため、食後のデザートとして少量食べる、低糖質グミなどを選ぶ意識をすることも大切です。
栄養バランスの乱れ
グミは、チョコやクッキーなどといったお菓子よりも脂質が低く、低カロリーな印象を持っているかもしれませんが、過剰摂取は栄養素のバランスの乱れや肥満に繋がる可能性もあります。
サプリタイプのグミもありますが、それだけに頼らず日頃からバランスの良い食生活を意識することも大切です。
消化不良や腹痛
グミを一度に大量摂取することで、消化不良を起こす場合があります。
糖分の多さに加えて粘着性があるため、よく噛まずに食べることで胃に負担がかかり腹痛や下痢の原因になります。
グミに含まれるゼラチンなどのタンパク質はそれほど多くはありませんが、消化に時間を要することもあるため、しっかりと噛むことを意識しましょう。
精神的な影響
グミを食べることが習慣化されてしまうことや流行を気にし過ぎている方は、「食べなきゃ落ち着かない!」「新商品が出たから買いに行かないと!」と強迫観念が出てしまうこともあります。
無意識なのかもしれませんが、グミに対する依存や固執が、自分でもコントロールができない精神状態になってしまう可能性もあります。
自分のストレスや精神状態を落ち着かせることや購入や摂取することを少しでもコントロールする意識を持つといいでしょう。
グミ中毒の対処法

グミによる心身への影響を頭で理解できたとしても、グミ中毒になってしまっている人が明日からやめることは難しいことかもしれないですよね?
しかし、少しの意識でグミ中毒から解放されるかもしれないので、できることから実践してみてはいかがでしょうか?
摂取量の記録
無意識に食べてしまうという方も多いかと思いますので、どれだけ食べているか記録をつけることで意識化させてみましょう。
いつ、何時に、どのくらいの量を食べたか?食べた時の気分や理由など細かくデータ化させることで摂取量や自身の状態がわかりやすくなり、より良い改善策のヒントにも繋がります。
置き場所を変える
目に入る場所にグミがあれば、つい手が伸びてしまうでしょう。
目に付く場所でない棚や引き出しの中などに置くことで、食欲を抑えることができるかもしれません。
物が多く目に付く状態の部屋よりも、すっきりとさせることで精神状態も安定することもあるため、片付けをすることも有効的です。
お菓子コーナーを避ける
スーパーやコンビニに行く際に、誘惑の多いお菓子コーナーを通ることを避けるようにしてみるのも良い方法です。
商品を見てしまうとつい購入してしまうかもしれないので、必要なものだけ買うルートだけ通りましょう。
また、無駄遣いも同時に抑えられることもメリットになります。
代替品を見つける
グミの代わりにナッツなどを間食に変えることや噛み応えのあるタコやイカ、こんにゃくなど糖質の低い食材を調理してみることで、血糖値の急上昇を抑えられます。
ただし、糖質が低いからと言って食べ過ぎは禁物です。
糖質も大切な栄養素ではあるため、バランスをうまく保ちながら他の食品にも目を向けてみるのはおすすめです。
ストレスケア
何かに対して依存している時は、日頃のストレスが関与しているため、ストレスケアをしてあげることも大切です。
・デジタルデトックスで過活動状態になっている脳を休める
・運動によりセロトニンやドーパミンなどの分泌を促し、ストレス軽減や気分向上させる
・瞑想やヨガで、深いリラクゼーションを促し、精神の安定や集中力向上させる
・十分な睡眠や規則正しい起床、健康的な食生活など生活リズムを整える
専門家へ相談
依存性が深刻な場合は、栄養士や心理カウンセラーなどに相談するのも方法の一つです。
原因の追究をし、専門家のアドバイスや本格的な治療を行うことで依存性が改善される可能性もあります。
まとめ
グミ中毒者が増えた背景やストレスの関係性など様々な角度から見ることで、原因や対処法が見つかったでしょうか?
情報過多、ストレス社会な世の中だからこそ、何かに依存してしまうという方も少なくはないでしょう。
グミだけに留まらず、「これがないと落ち着かない」という気持ちになってしまっている方は、その強迫観念から抜け出すためにいくつかの対処法を試してみるといいでしょう。
何事もほどほどにできるコントロール力が身に付けば、今よりも心身ともに楽になれるはず。