新婚当初は会話が尽きなかったのに、結婚生活を送っていく中で会話のない夫婦になってしまったという方もいるでしょう。
会話がなくなることで夫婦仲にも変化が起こり、離婚に繋がる確率が上がるのでは?と想像してしまうかもしれませんが、実際にどのくらいの離婚率になるのでしょうか?
もし離婚は避けたいとなれば、会話のない夫婦になってしまった原因を振り返り、夫婦仲を改善する方法を実践する必要があるかと思います。
この記事によって何かヒントを得られ、会話が少しでも戻ることを願っています。
会話のない夫婦の離婚率

会話のない夫婦の離婚率という明確な数値は上げられていませんが、厚生労働省が行っている人口動態統計での離婚率結果は以下の通りです。
令和5年の離婚件数は183,808組で、前年より4,709組が増加しています。
離婚率(人口千対)で言うと、 1.52%で、前年の1.47%より上昇している結果となります。

また、同居期間別に離婚件数をみると、令和5年は3年以上の同居期間が前年より増加している結果も出ています。
離婚原因までは調査に含まれていませんが、この件数の中には夫婦間や家庭内での問題から会話がなくなり離婚に繋がったケースも恐らく含まれていることでしょう。

会話のない夫婦になった原因

新婚当初は毎日会話していたのに、長年の結婚生活の中で会話が減ってしまうこともあるでしょう。
夫婦間のちょっとしたケンカや日々の生活での言動などで、会話のない夫婦になってしまった原因の多くはこれらが当てはまることがあるのではないでしょうか?
また、これらの原因が離婚の要因にも繋がりやすくなるため、改めることや改善する方法を見つける必要性もあるでしょう。
思いやりのない発言や行動
結婚当初はお互いに思いやりのある発言や行動ができていたのに、ちょっとした不満が蓄積することや自己中心的な言動が表立ってしまうこともあります。
相手を思いやる気持ちが減り、自分軸で物事を進めようとすることでお互いにストレスが溜まるのも当然でしょう。
子供中心の生活
子供が生まれ、子供中心の生活になってしまうという夫婦も少なくはありません。
子供に意識が向けられ過ぎて、夫婦の時間や関心の薄れがあることや育児に対する価値観や言動によってケンカに繋がり、会話のない夫婦に変化してしまった場合もあるでしょう。
多忙による疲労で余裕がない
仕事や育児などお互いに忙しく、疲労やストレスを抱えて精神的に余裕がない状態であると夫婦の会話が少なくなる場合もあります。
「疲れてるから後にして!」「こっちも忙しいから○○してよ!」など相手に冷たい態度やキツイ言葉を投げかけてしまうことでケンカになってしまうケースもよくあります。
苛立ちや諦めからお互いに思いやりのある言動ができなくなってしまうことで、会話のない夫婦に繋がってしまったのでしょう。
スマホ依存
一緒に過ごしていたとしてもスマホに夢中になり、会話する機会を失ってしまっていることもあります。
スマホは何かと便利なアイテムである一方、夢中になり過ぎてしまうことでいつの間にか夫婦の会話の時間よりもスマホの時間を優先させてしまいがちになるのです。
生活リズムのすれ違い
仕事で帰りが遅い、お互いの休みがバラバラなどお互いの生活リズムが違うことで、顔を合わせる時間が減ることで会話も必然的に減ってしまいます。
生活リズムのすれ違いにより、最低限の会話で終わってしまうこと相手に会わせる努力ができないことで会話のない状態になってしまったのです。
同じ空間にいない
家で過ごしているのに、お互いが同じ空間にいない状態ことで会話がなくなってしまうのも当然でしょう。
自分の部屋で過ごしがち、寝室を別にして寝ているなど別々の過ごし方をしてしまうことで会話する機会を失ってしまっているのです。
セックスレス
セックスレスが原因で会話の夫婦になってしまった場合もあります。
お互いにスキンシップを必要としていない場合もあれば、どちらかがセックスに対して拒絶や嫌悪感を抱いてしまう場合もあり、コミュニケーション不足にまで発展してしまったのでしょう。
モラハラや暴力
モラハラや暴力によって、普通の会話すら困難になってしまった夫婦もいます。
一方はモラハラや暴力による恐怖心から常に機嫌を伺う生活となり、一方は相手を支配しようと夫婦としての関係性にも大きな亀裂が生じているのです。
不倫をしている
不倫によって家庭内での会話がなくなっているケースもあります。
不倫相手に対して愛情が向けられているため、家にいても愛情や関心が向かず会話をしようとする気持ちにすらならないことや家を空けがちになっていることも会話ができなくなってしまっているのです。
会話のない夫婦に起きること

些細なきっかけや生活リズムなどによって、会話のない夫婦となってしまうことで家庭内で様々な影響が起こることもあります。
体調や気持ちの変化などに気付きにくい
コミュニケーション不足により、体調や気持ちの変化など相手のことが分かりにくくなってしまうことがあります。
相手が今どんな状況なのか理解や関心がないことで、病気の発見や愛情の冷えなどに気付くことが遅れて大きな問題に発展しやすくなってしまいます。
子供への影響
夫婦の会話がないことで、子供の精神状態にも影響を及ぼすことがあります。
子供ながらに両親の関係に気付き、家での立ち居振る舞いを気遣ってストレスを抱えてしまうことがあります。
寂しい思いや苛立ちを子供ながらに抱えてしまうことで、家族間だけでなく友人など対人関係、日頃の言動にも悪い影響に繋がる場合もあります。
仮面夫婦化
夫婦での会話がなくなり、愛情も冷え切ってしまっていても仮面夫婦として同居し続ける関係にもなります。
離婚による財産分与や子供の養育・親権など何かと面倒なことは避けるために、お互いに干渉することなく同居していることがマシだと判断するのです。
ただ世間体を気にして他人には普通の夫婦を装い続けることがストレスになってしまう可能性もあるでしょう。
不倫の可能性
会話がないことで愛情が冷め、不倫をすることで寂しさを埋めたり、自分に愛情を向けてくれる人との関係を求めることもあるでしょう。
不倫関係にのめり込んでしまえば、夫婦関係だけでなく子供、職場など様々な問題にも繋がってしまう可能性も高まります。
離婚の可能性
会話のない夫婦関係が長期化し、お互いが改善する努力をすることがなければ離婚率が高まるのも当然でしょう。
一緒に生活する目的や意味がないと考え離婚を選ぶことがお互いにとって良いこともありますが、離婚において財産分与や養育費、親権、離婚後の生活などについても深く話し合いが求められることもありますが、離婚において裁判を起こさなければいけなくなる場合もあります。
会話のない夫婦を改善する方法

会話の夫婦でい続けることは様々な問題に繋がり、離婚が避けられない状態から打破したいと考えるのであれば、改善するために日々の努力が求められます。
小さなことを積み重ねていくことやルールなどを決めることで、今の関係から良い兆しが見いだせるかもしれません。
些細なことでも話す
まずはどんな些細なことでも相手に話しかけてみることから始めてみましょう。
その日の出来事や子供のこと、ちょっとした相談でも何か話すことで会話をすることで、会話のない時間を少しずつ減らしていくといいでしょう。
「おはよう」「いってらっしゃい」「おかえり」など挨拶をするだけでも違いが出てくるでしょう。
相手に関心を向けることや自分の気持ちを伝えることで、相手も同じような行動をしてきてくれる場合があります。
焦らず毎日小さなことの積み重ねが、大きな変化に繋がっていくのです。
同じ空間で過ごす
お互いが家にいる時間があれば、できるだけ同じ空間で過ごすことも大切なことです。
違う部屋にいれば会話もすることができないので、同じ空間で過ごし相手の様子を観察してみたり、何かきっかけがあれば声を掛けてみることで会話が生まれ、お互いの存在意義も感じられるでしょう。
夫婦の時間を設ける
意識的に夫婦の時間を設けることも会話が生まれることがあります。
子供が寝た後や家事などの作業がひと段落したら、お茶や晩酌、テレビ鑑賞などリラックスできる状態であれば、心穏やかに会話することを楽しめるかもしれません。
また、休日にちょっとした買い物や旅行などをしてみることも気分転換になるでしょう。
本音で話し合ってみる
会話がない状態をなんとか変えようと一方的に努力をするだけでなく、相手の意思を知ることも必要です。
そのためには本音で話し合う時間を設けなければいけません。
自分の考えや気持ちを素直に伝え、相手の言葉にも耳を傾けてみましょう。
二人にとって何が一番良い方法かを見つけ出してみるといいでしょう。
【まとめ】
会話のない夫婦の明確な離婚率は発表されてはいませんが、会話がないことで関係が崩れ、離婚に繋がる確率は上がりやすくなることは確かでしょう。
離婚を避けたいと思うのであれば、原因を追究し、解決する方法を試さなければ何も変わることはありません。
少しずつ会話を増やし、夫婦関係や家庭内の雰囲気が明るくなっていくことを願っています。