「潔癖症で人と恋愛しようにもうまく付き合うことができない…」
「好きな人が潔癖症っぽくて付き合っても大変なのかな?」
自分自身が潔癖症である方や相手が潔癖症である場合、普通に恋愛ができないのでは?と不安を感じている方もいるでしょう。
この記事では、潔癖症の人が恋愛をする上で抱える問題点とうまく付き合っていくコツを解説します。
恋愛だけでなく、友人関係や職場でも生かせる内容が含まれているので是非活用してみて下さい!
潔癖症の人は恋愛できない?

目に見えない汚れや細菌を過剰に恐れ、何度も手洗いや掃除をしてしまう潔癖症。
物だけでなく人との触れ合いや同じものをシェアすることが困難で、不潔恐怖と洗浄脅迫行為によって自分ではコントロールすることができないという方がほとんどです。
そんな潔癖症の方は、友人関係はもちろん恋愛なんてできないんじゃないか?と感じられることも多いでしょう。
結論から言うと、潔癖症でも恋愛はできます。
ただやはり、潔癖症の方が恋愛する上で起こる問題はいくつかあります。
相手に理解してもらうことや恋愛する上でいくつか工夫が求められるため、これから深掘りしていきます。
潔癖症の人が恋愛する上で立ちはだかる壁

潔癖症の人が恋愛する上で、本人だけでなく相手に対しても起こる問題は以下のことが挙げられます。
スキンシップの抵抗
交際相手と手を繋ぐ、ハグ、キス、セックスなど身体的接触に対して抵抗や不快感が強くでるため、関係性が深まりにくくなることがあります。
好きな気持ちがあっても恋愛を進める中で、スキンシップを求められることにストレスを抱え、限界に達すると別れを選択するため長く恋愛ができない傾向がある方もいます。
また、相手も拒否されることで自分に対する気持ちの不安や苛立ちを感じ、相手から別れを告げられてしまうこともあります。
相手と衛生観念のズレ
自分の衛生観念と相手の感覚にズレを感じる場面も多いでしょう。
一例として、以下のようなことをされることで不快感や嫌悪感を感じてしまいます。
また、相手も自分の行動や価値観に注意や否定をされることで、喧嘩などに発展してしまう場合もあります。
・帰宅後に手を洗わない
・掃除や洗濯を毎日しない
・外で触れるものに対して気にしない
・自分のものを勝手に触る
・食事の時に取り分けしない
デート場所の制限
デートをする際にも場所が制限されることも多くあります。
清潔さを感じることができない場所であれば、デートを楽しむどころかストレスが溜まり、帰宅後にドッと疲れが出てしまいます。
相手も場所が制限されることで楽しさが半減するだけでなく、デート場所の提案をしても却下されやすいことで不満が募ったり、同じような場所ばかりでマンネリ感を抱いてしまうこともあります。
潔癖症の人の恋愛対象について

潔癖症の人が恋愛相手に求めることが多いこともあり、恋愛対象になる人も限られてくることがあります。
どんなタイプの人なら恋愛対象として見れるのか、恋人には絶対ならないタイプはどんなことが挙げられるのか解説していきます。
潔癖症の人が付き合いやすい相手
■衛生意識が高い人
同じような衛生意識を持つ人に対して好感度を持つことは当然と考えられます。
部屋がきれい、掃除好き、清潔感のある身なりなど潔癖症の人が不快感を感じない人であれば付き合うことができるでしょう。
相手を理解するために時間を要しますが、相手の日頃の行動や衛生面に関する意見交換などをして、少しずつ心を開いていくのです。
■潔癖症に対する理解がある人
潔癖症であることに対して否定することなく、価値観を認めてくれる理解ある人に安心感を感じます。
新品のものを用意してくれる、納得いくまで掃除することを待ってくれるなど思いやりある行動や言葉を掛けてくれるとストレスを感じにくくなります。
■無理にスキンシップを求めない人
スキンシップを強要することなく、お互いのペースを大切にしてくれる人に信頼感を寄せることもあります。
「手繋いでもいい?」と確認を取ってくれることや「嫌だったら無理しなくていいよ」と相手の気持ちを尊重してくれる人であれば、穏やかな気持ちでいられやすいことがあります。
■依存しない人
恋人とずっと一緒にいたいと考える人よりも、お互いの時間も大切に考えるタイプであるほど潔癖症の人に撮ってはプレッシャーになりにくいです。
恋愛に依存せず、自立していて精神的に落ち着きがあることで、自分のペースを乱されることがないのでいい距離感保ちつつ恋愛を楽しむことができます。
潔癖症の人が付き合いたくない相手
■だらしがない人
身なりのだらしなさや雑な行動をする人は、基本的に恋愛対象にはなりません。
当然「手を洗わない」「何日も服を洗わない」「汚れた部屋でも平気」など衛生観念が低い方はまず好きになることはないでしょう。
潔癖症の人にとって嫌なことが多ければ多いほど、一緒にいるだけで不快感や嫌悪感を抱き、一定の距離を保とうとするので、友人関係だとしても深い関係になることは難しいかもしれません。
■人の価値観を否定する人
潔癖症の人は、目に見えない汚れや細菌に対して過剰に不潔だと感じてしまい、自分でも制御が効かないことがあります。
そういった感覚や行動に対して「何回拭いてるの?」「菌でも見えてるわけ?」「病気レベルの潔癖だね!」など否定やバカにされることで深く傷つきます。
汚れに対して恐怖感を抱いていることや過剰な行動が周りと違っていることに対して悩んでいる方も多く、さらに追い打ちをかける言葉を浴びせられると距離を作ろうとしてしまうのです。
■距離感を無視する人
潔癖症の人にとって、距離感を無視する人はストレスの元になります。
「やたら距離が近い」「ボディタッチが多い」「勝手に自分のものに触れる」「食べているものを自分の箸で食べる」などの行為をすることで不快感や嫌悪感でいっぱいになります。
身勝手に自分のテリトリーに入られることを拒絶したくなるのです。
■自分の意見を押し通す人
自分の価値観や意見を押し通そうとする人とはうまく付き合うことが難しくなります。
「毎日洗濯するのは水道代が掛かるから3日に1回でいいよ!」「100%菌がなくなるなんて不可能なんだから!」「恋人なんだから手を繋ぐのは当たり前でしょ?」など自分の考えを当たり前だと提示されると心の逃げ場がなくなってしまいます。
潔癖症の人は自分のやり方に安心感を得ているため、人のやり方が受け入れられないことが多くあるのです。
潔癖症の人のデートについて

先ほど、潔癖症の人はデート場所の制限が出てしまう問題についてお話ししましたが、具体的にどんな場所を好み、嫌うのか解説します。
ただ、潔癖症と言っても全ての人が同じ好みを感じる訳ではありませんので、感覚や考え方を知る必要があります。
潔癖症の人が好むデート
■清潔感のあるお店
清潔感のあるお店であることは、潔癖症の人にとっては基本的なこととなります。
新しさを感じる場所や掃除が行き届いている、使い捨てのものや衛生用品の多さは安心さが高まります。
潔癖症の方にとって、キレイさは第一条件となるので店内の様子や口コミなど事前にリサーチすることやハンドジェルなど衛生用品を持参することも嬉しい心遣いとなります。
■人との距離や接触が最小限の場所
人との距離感が近くないことや接触するものが最小限であることも気持ちがソワソワせずに済みます。
広い店内でパーソナルスペースが確保できることや個室を好む方もいます。
映画館などであれば、カップルシートや隣の人がいない端の席などにする配慮などをすることも大切です。
■自宅デート
自分のテリトリーである自宅デートは普段通りでいられると感じる方もいます。
ただし、人を招きたくないタイプもいるので注意が必要です。
勝手にものを触ることやベッドなどに腰かけることはしない方が良いでしょう。
手洗いなどは最低条件で、他にも自宅デートでの過ごし方のルールがそれぞれあるので、相手が許可したこと以外は何もしないように意識しておくことが重要です。
潔癖症の人が嫌うデート
■共有物が多い場所
他人と共有するものが多い場所は、潔癖症の方にとっては辛い状況になります。
カラオケのマイクやタッチパネル、テーマパークなど手すりやシート、ビュッフェの箸やトングなど例を挙げればキリがないかもしれません。
潔癖症の潔癖度合いによって違いはあるものの、人が触った後に使うものが多い場所は基本的に苦痛でしかないのです。
■人が多い場所
人が多い場所は、多くの人が触れるものが多こと以外に人との距離感の近さによって不快感を表すことがあります。
話題のスポットやテーマパーク、満員電車など、人のニオイや汗、体や荷物が触れ合う瞬間などが精神的に耐えられないことがあります。
また、人が多い場所はトイレなどが混み合うこともあり、衛生面が気になる場所だからこそ我慢してしまう方もいるのです。
■アウトドアスポット
アウトドアスポットは開放感があり、人との距離が保てるため好まれる方もいます。
ただ、虫が苦手な方や土、川や海水などに触れることが嫌だと感じる方もいます。
すぐに手を洗える状況であるか、BBQ設備やコテージなどが清潔であるかも重要なポイントとなります。
■古さを感じる場所
老舗旅館や温泉、代々続くラーメン屋やレトロな喫茶店などは、古いものが多いからこそ汚れや菌にまみれていると感じてしまう方もいます。
潔癖症の方は新しさや清潔感を感じる場所でないと、除菌に一心不乱になってしまいデートどころではなくなってしまいます。
歴史や趣がある場所は、遠くから眺めるくらいでいいのかもしれないですね。
潔癖症の人が恋愛をうまく進めるための工夫

潔癖症の人が恋愛をうまく進めるためには、いくつかの工夫が求められます。
どんなにお互いが恋愛感情を持っていても、衛生観念のズレは一致させることはほぼ不可能ですが、お互いの感覚を共有しておく必要があります。
潔癖症な方は相手に「これだけは無理」という条件を伝えることや恋人に必要以上に自分と同じ感覚を求め過ぎないことが大切です。
また、恋人側は潔癖症の人の感覚をある程度は理解し、配慮してあげることでお互いのストレスにならないようにすることです。
どちらかというと恋人側の方の理解や気遣いが求められてしまうことが多いのは事実ですが、相手を否定してしまうことは厳禁です。
できるだけキレイさを心掛けてあげ、潔癖症の方が安心感や信頼感を得られる行動をすることでいい関係性が築くことができるでしょう。
【まとめ】潔癖症の人でも恋愛できる
潔癖症の人が恋愛をすることはいくつかの工夫が必要ですが、恋愛することはできます。
強迫性があるため、簡単に今の感覚を和らげることは難しいかもしれませんが、ストレスを溜めないこと、脳を休めてリラックスする、専門医に相談・治療に取り組むこともできます。
恋人側も、相手の心理的状況を理解して歩み寄ってあげることをするといいでしょう。
感覚や価値観は人それぞれあるので、小さなことからクリアして長く付き合っていけるような関係になればいいですね!