土. 9月 6th, 2025

「人の顔色や機嫌が気になってしまう」「自分の意見よりも相手のことを優先してしまう」など人とのコミュニケーションで悩んでいませんか?

この記事では、HSP(Highly Sensitive Person)いわゆる「繊細さん」に当てはまっていないかセルフ診断をすることができます。

元々の性格の影響もありますが、ストレスや生活スタイルなどよっても心の変化が起こることも珍しくないのです。

なんとなく心がモヤっとする方は、自分の心を向き合ってみてはいかがですか?

繊細さんセルフ診断

あなたの気持ちにフォーカスして、これから質問する内容が当てはまっているかチェックしてみて下さい。

 

 チェック項目が6項目以上あれば、繊細さん度(HSP度)は高いと言えます。

普段意識していなかったことも「あ、そうかも」と気付けたのではないでしょうか?

繊細さんが抱える問題点

HSPと言っても病気や障害というわけではありません。

生まれ持った気質、取り巻く環境やストレスによって性格の変化が起こることもあります。

ただし、現状から目を背けて自分の心に蓋をしてしまうことで自律神経失調症やうつ病、パニック障害などに繋がる可能性があるため注意が必要となります。

普段意識していなくてもこのようなこともきっと当てはまるはずです。

自分に厳しい

繊細さんはルールを自分に課すことや理想が高い一面があります。

自分に厳しくすることは、他人からの評価や自分への価値を見出したい気持ちの表れでもあります。

弱い一面を見せられない、自尊心を補いたいという深い思いがあるからこそ、これらが癖になっているのです。

・責任感が強い
・完璧主義
・人への思いやり精神が高い
・危機管理能力が高い

感情を抑え込み過ぎる

普段から人のことを優先させ、自分の気持ちを抑え込み過ぎる傾向がある繊細さんは感情を表に出すことが苦手なこともあります。

ただ、限界が訪れると怒りや悲しみの大洪水を起こします。

自分でも抑えきれないほどの感情が溢れ、人とケンカしてしまったことや自分の感情を出したことに対しても罪悪感を感じて心のバランスを崩してしまうことがあります。

相手に言った言葉と自分を押さえつけてきた感情に対して両者の痛みが深く理解できるからこそ傷つき、精神バランスを整えることにも時間がかかってしまうこともあります。

恐怖心が強い

繊細さんは常に何かの恐怖と戦っていることがあります。

脳の感情処理をつかさどる偏桃体の働きが強く、感情だけでなく音や光、匂いなどにも敏感に反応し、少しの刺激やストレスにも負担がかかってしまいます。

意識していなくても、常に脳が活発に働いているからこそこれらのことと戦っていることで慢性的な疲労感に繋がってしまうこともあります。

・人から嫌われたくない
・迷惑かけたくない
・失敗したくない
・将来への漠然とした不安

自己肯定感の低さ

繊細さんは自己肯定感や自尊心が低い傾向があります。

その要因として大きく関与することとして以下のことが挙げられます。

多くは過去の出来事が影響し、その記憶は根深く残り、同じことから回避したいと強く思っても逃れられない恐怖心と自分を認められないことが自己肯定感をさらに低くしてしまうのです。

・幼少期の家庭環境
・否定や批判を強く受けた
・失敗やトラウマ
・周りとの比較
・友人や恋人からの裏切り

愛情を求めるのに回避してしまう

繊細さんは、人から愛されよう、認められようと求めるのに、いざ相手が深く関係を築こうとすることを恐れて回避してしまうこともあります。

本音を話すことが苦手で、自分のことは自分でしようとする性格柄、相手との距離を適度に保っていなければ精神バランスを崩すことがあります。

嬉しさを感じながらも疑心暗鬼になって、人との距離を自然と作ってしまうのです。

・愛情の受け取り方が分からない
・相手の期待がプレッシャーになる
・関係の終わりを想像してしまう
・一人時間がなければ疲れる

繊細さんが楽に生活を送る方法

繊細さんが抱える問題点は簡単には解消することは難しいかもしれません。

ただ、これから先の将来のことを考えると少しでも自分が楽になる方法を身につけることも大切です。

先ほどもお伝えしたようにHSPは病気ではなく、あくまで性格であり個性です。

自分の性格をネガティブに捉えず、受け入れてあげることや周りからの理解が少しでも高まるだけでも心や生活が楽になるはずです。

完璧なんてないと考える

完璧主義な方に「完璧を求めるな」なんて言っても無理がありますよね。

ただ、「全てのことに完璧なんてない」と少しだけ頭の片隅にを添えるだけでも違いがあります。

誰にだって失敗やミスの経験は一つくらい必ずあるもので、それはごく普通のことです。

初めてのことならなおさらのことなので、少しくらい人に頼ったり聞くことは恥ずかしいことでもなんでもありません。

あなたが思う完璧ができる人はそうそういないと捉えてみれば、少しは気が楽になるはずです。

無理に明るくしなくていい

常に人のことを気にして働きかけ、嫌われないように「優しい人」「頼れる人」など自分で無理にキャラ作りをするのはやめましょう。

明るく振る舞い多くの人からの好感度を求めなくても、日頃のあなたの行動を見ている人は必ずいます。

自分で作り上げたキャラによって自分の首を絞めることなく、自然体でいることが一番です。

誰でも機嫌が悪い日や落ち込む日があるのも自然なことなので、常に100%の状態じゃなくて70%くらいの感覚で過ごしてみる意識をしてみましょう。

言葉の伝え方を変えてみる

日頃から人の意見に耳を傾けがちで、自分の意見を主張しないという方もいるでしょう。

聞き役に徹することも良いですが、相手との意見の食い違いが怒ることや相手があなたへの理解度が深まらないこともあります。

人との対立を避けたいと考えるのであれば、言葉の伝え方を変えてみるのも良いでしょう。

「私は○○だと思ってたけど、その考えもいいね!」と自分の意見も交えつつ相手を否定しなければ変な空気になることもなく、相手もあなたの考えを理解しやすくなります。

サラッと自分の意見を入れることで自分の気持ちに蓋をすることもないので、ストレスの軽減にも繋がることになります。

想像や妄想は現実と違うと考える

「もしかしたら○○って思っているかも」と相手の気持ちばかりに創造や妄想を膨らませがちで、一人で思い悩んでしまうこともあるかもしれませんが、現実には違うことも多くあります。

相手の気持ちを汲み取る能力が高いのもあなたの魅力ですが、周りの人はそこまで深く考えていないタイプも結構いるものです。

自分で作り上げてしまったイメージに固執してしまうと相手との考えにズレが生じ、トラブルを招いてしまう可能性もあります。

あなたが思うことはあくまであなたの意見であることだと考え、相手がその通りだと考え過ぎないように気を楽にしてあげるといいでしょう。

多くの人より気の合う人だけで十分

多くの人に愛されたい、認められたいと思うことなく気の合う人だけとの交流に重点を置くことも大切です。

広く浅い関係であるほどあなたは相手に気を遣ってしまえば、精神衛生上よくありません。

自分の素直な意見を伝えられる相手、あなたの繊細さを理解してくれる相手と深い関係を築くことができれば本来のあなたらしい状態でいられるはずです。

数より質を求める方がきっとあなたの満足度は高まることになるでしょう。

スマホやテレビ時間をコントロールする

日常に欠かせないアイテムとなったスマホも時にストレスの元となることがあります。

スマホやテレビなどを見る時間によって、自分時間が奪われてしまうことや多くの情報に精神を惑わされてしまうこともあるものです。

デジタルデトックスをすることで、脳を休め、リラックスできる時間を作ることも大切と考えられます。

便利なアイテムも時として害になってしまうため、少し距離を置く時間を設けてみることもおすすめです。

泣いたり怒ってもOK

繊細さんは感情を溜め込みやすいこともあり、どこかで自分の想いを発散することが苦手な傾向もありますが、泣いたり怒ったりしてもいいと考えましょう。

感情の放出はストレス緩和にもつながる為、辛いと思った時は素直に自分の感情を出しましょう。

人に話してみてもいいですし、人前ではできないという方は一人の時間に自分と向き合う時間を設けてもいいでしょう。

我慢することが一番のストレスになるので、溜めこみ過ぎないようにしてあげて下さい。

自分を褒めてあげる

人の感情に気にかけ、自分の想いを抑えて行動するあなたは素晴らしい人だと言えます。

自分に厳しい一面もありますが、あなたのその性格や思いやりある行動を褒めてあげてください。

「相手が喜んでくれた」「相手の手伝いをした」などあなたがしたことに感謝している方は多くいますが、自分自身でも「いつも頑張ってる」「今日はいいことをした」と労う思いを持ちましょう。

その積み重ねによって、自己肯定感も高まり、モチベーションもきっと変わってくるはずです。

自分の感情の原因と対処法を考える

今のあなたの感情に対して、「何が原因だったのか?」「これからどうするべきなのか?」「今後同じようにならないようにするにはどうするべきか?」と原因と対処法を考えてみる時間を設けましょう。

あくまで一例ですが、原因を深掘りすることから始めて、対処や解決に繋がる方法を見つけて実践してみましょう。

・気分を害する人がいる
→程よく距離感を保ち、付き合い方を変えてみる

・自分の思いを伝えられずモヤモヤする
→気持ちを整理して再度相手に伝えてみる

・どうしても話せる相手がいない
→HSP専門カウンセラーなどに相談してみる

自分時間を大切にする

常に脳が働き、気を遣い過ぎていることでゆっくり休めていないのではないでしょうか?

帰宅した後の時間や休みの日など、あなたが充実できる時間をしっかり作ってあげましょう。

ゆったりするのも良し、アクティブに動くのも良し、あなたがその時間を楽しめることが一番です!

・映画や本、音楽などを楽しむ
・運動をしてリフレッシュする
・面白い番組で大笑いする
・食事やスイーツを楽しむ
・自然や動物に触れて癒される
・旅行して非日常を楽しむ
・何もせずにまったり過ごす

【まとめ】繊細さんって素敵なこと

繊細さん度のセルフチェックの結果からあなたが感じていた事など、改めて気づく点があったでしょうか?

実は筆者自身も繊細さんの部類に入っているので、この記事を書きながら自分を見つめ直すことができました。

気疲れしやすく、深く考え込んでしまうけれど、人の為に動ける行動力や共感力、聴き上手や気遣い上手な性格って素敵じゃないですか!

だからこそ人から相談や頼みごとを任されることが多いのだとポジティブに捉えると自分の性格を好きになれそうではないですか?

投稿者 mindlens